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カーボン&サーキュラーポータル

CIRCULAR ECONOMY

ソリューション

廃棄物・廃製品の回収モデル実証

企業が排出する廃製品や廃棄物を回収するリバースロジスティクスのプロセスを構築するためには、廃製品や廃棄物の回収プロセスとリサイクル原料として適用可能な品質かなどを検証する必要があります。自社製品や類似製品廃棄物等の種類、排出場所の状況、排出場所での保管や選別の可能性、収集運搬事業者のオペレーション、1次集荷拠点の設定の必要性、リサイクル会社への搬入方法などを確認し、実際の排出拠点からの回収実証を行うことが必要となります。収集運搬及びリサイクル会社までの全体フロー構築とリバースロジスティクス実証プログラムの全体管理を行います。実証により得られる情報をもとに、コスト試算及び一連の回収オペレーション、リサイクルに関する課題を整理しクライアント様と共同で最適なリバースロジスティクスの構築、運用を支援しております。

廃棄物・廃製品の回収モデル実証(例)

STEP1

事前準備・事前調整

・再生材の要求物性・品質の確認
・回収量目標の確認、回収品目、回収頻度の確認と設定
・現場での分別及び回収オペレーションの確認と設計
・回収、運搬、リサイクル会社等の設定と調整

STEP2

回収実証の実施

・対象廃棄物の排出事業場での分別の可能性検証
・対象廃棄物の回収
・回収された廃棄物に関するリサイクル会社での品質確認
・回収された廃棄物の物性分析

STEP3

回収実証結果の整理

・実証結果の課題整理
・回収に関わるコストの試算
・実証結果の課題に対する改善策意見交換・協議

廃製品・廃棄物の前処理試験

廃製品や廃棄物を対象として再生原料を製造しようとする場合、廃製品などは、そのままの性状、形状、状態から再生原料化することが難しいのが一般的です。再生原料化の前に対象の廃棄物を再生原料プロセスに投入できる状態にする前処理が必要となります。廃棄物の状態と再生原料プロセスへの投入仕様を確認し、必要な前処理を設計して実際に対応できる前処理委託先を調査・探索し前処理試験全体の設計をコーディネートいたします。クライアント様の同意のもと実際の試験を受託させて頂き試料製作を支援しております。

再生原料前処理試験(例)

STEP1

事前準備・事前調整

・対象廃棄物の性状、荷姿などの確認
・対象廃棄物を活用した再生原料の目的用途と要求品質の確認
・再資源化方法を見据えた前処理方法及び試料品質の検討と確認
・廃製品や廃棄物の形状、状態の確認及び目的に応じた前処理プロセスの設計
・前処理の設計に基づく前処理委託先の調査及び委託先との調整

STEP2

再生原料前処理加工の実施

・再生原料化のための廃棄物の前処理(破砕、洗浄、異物除去、粒度均一化など)実施
・前処理により製造される試料の状態(粒度、選別、異物除去程度など)確認

廃製品・廃棄物の再生原料製造と分析

廃棄物を再生原料化するにあたって、再生原料が何れかの製品や商品の原材料として適用可能かを検証する必要があります。この場合、ターゲットとなる廃棄物の試料を用いて再生原料を試作し、分析を行うことで原材料としての活用の可能性をはじめて検証することができます。グループ会社や提携会社及びネットワークを活用しクライアント様から提供される廃棄物試料の再資源化加工のためのコーディネートを行います。具体的には、提供される試料廃棄物の特性と想定される再生原材料の用途から再生原料化プロセスの設計を行い、再生原料試作試験と試料の分析までを受託させて頂くことで再生原料試料の製作を支援しております。

再生原料製造試験の流れ

STEP1

事前準備・事前調整

・前処理にて製造された試料の状態と目的用途に応じた再資源化プロセスの設計
・目的及び試料特性に応じた再生原料製造委託先の調査
・再生原料製造委託先との提供試料による加工可否に関する検討と調整

STEP2

再生原料加工と分析の実施

・前処理あとの対象廃棄物試料での再生原料化(ペレタイズ、ケミカル処理など)の実施
・再生原料サンプルについての成分分析
・上手く再生原料化できない場合の課題分析及び協議
・改善点を踏まえた前処理から再生原料化プロセスの見直しと実施

再生原料成型加工試験

用途目的に応じた再生原料試料を用いた成型加工試験についても対応しており、クライアント様から提供される再生原料試料の成型のためのコーディネートを行います。具体的には、提供される試料の特性と想定される用途品から成型プロセスの設計を行い、成型を受託させて頂くことで試作品の製作を支援しています。再生原料の成型試作は、バージン材料による製作とは違い、必ずしもスムーズに成型できるとは限りません。バージン材料との混合比率や前処理、再生原料化プロセスまでさかのぼった全体プロセスの改善が必要な場合があり、プロセスの改善など実務経験から得られた経験と知見をもとに支援しております。

成形加工試験の流れ

STEP1

事前準備・事前調整

・再生原料の状態と目的用途に応じた成型プロセスの設計
・目的及び再生原料に応じた成型加工委託先の調査
・成型加工委託先との再生原料による加工可否に関する検討と調整

STEP2

成型加工の実施

・再生原料試料での成型加工(押出成形、射出成型など)の実施
・成型加工品(試作品)の品質(形状、外観、色味など)の確認
・成型できない場合の課題分析及び協議
・改善点を踏まえた前処理から再生原料化及び成型プロセスまでの見直しと実施

再生原料販売

サーキュラーエコノミーの進展を背景にメーカーを中心に製品に使用される再生原料の使用比率を向上させようとする取り組みが加速しております。自社製品や自社工場から排出される廃棄物を活用して、再び製品の原料として循環させるクローズドループに取組む企業も増加しておりますが、製品製造で必要とされる量に対してこれらの取組だけでは圧倒的に再生原料が不足するという状況があります。当社グループ会社で加工製造される再生原料、提携会社にて製造される再生原料及び当社ネットワークにて調達可能な再生原料をクライアント様のニーズに応じて提供しております。プラスチック、金属及びゴムの再生原料の取扱いが可能で、サンプルの提供と成分情報の提供を行い、必要な量の安定供給が可能な場合、継続的な販売を行っております。

再生製品開発

自社製品由来の再生原料は、品質や安定供給の課題などで必ずしも原料として使用できるとは限りません。廃棄物から製造される再生原料の用途は、他社製品への用途展開や自社の別の製品への使用などが考えられ、改めて用途開発する必要があります。再生原料の特性や品質、用途品として想定される製品特性を把握し、再生原料の成型を行う成型メーカーや商社などのネットワークを通じて候補となる用途品の可能性調査を行いクライアント様と共同で再生製品の開発を支援しております。

サーキュラーエコノミートレーサビリティーシステムの提供

製品の原材料調達、製造、販売から廃棄、回収、再生原料化を経て再び製造の原材料調達へと循環させる事業モデルの構築が実現した場合、求められるのは、それらバリューチェーンにおける廃棄物から製品までのトレーサビリティーになります。当社ではサーキュラーエコノミーのITプラットフォームシステムを開発しており、各社が構築するサーキュラーエコノミーモデルのトレーサビリティーとCO₂排出量の見える化を実現するシステム提供を推進しております。