2021年7月19日に開催されたSMBC日興証券主催のウェビナーにて、当社代表取締役社長 中作憲展が「サーキュラーエコノミーとリサイクルの展望」をテーマに講演を行いました。
昨今、社会が持続可能な成長を志していく中で、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の「リニアエコノミー(線型経済)」から、資源を可能な限り長く保全・再利用することで、廃棄物の発生を最小化する経済である「サーキュラーエコノミー(循環経済)」に注目が集まっています。
サーキュラーエコノミーの現状と課題、またリサイクルの展望に関して、先進的な欧州の事例や規制環境などを交えて解説しました。
講演内容
サーキュラーエコノミーが注目されるようになった背景として、2060年には資源を節約しなければならない時代が到来すると言われています。
材料資源の需要は10年前と比べて2.1倍に、金属資源になると5倍も必要となるという予測がされています。
そのため持続可能な成長に対するリスクを回避すべく、サーキュラーエコノミーへの転換が注目されているのです。
講演では、背景に加え、下記の項目について詳細を説明しました。
・先進的な欧州での概念と日本での概念
・欧州におけるサーキュラーエコノミー政策の経緯や戦略
・廃プラスチックの課題と政策動向
・カーボンニュートラルで増加する鉱物資源の2次資源需要
・サーキュラーエコノミー事業とその課題
また、参考までにサーキュラーエコノミーモデルの事例を紹介しています。
エンビプロ グループのサーキュラーエコノミー
当社含むエンビプロ グループの資源循環事業は、1次不要物に新たな資源価値を与え、消費者が環境に良いモノを選べるという社会的価値を提供しています。資源循環事業は、資源の循環エンジン機能として、サーキュラーエコノミーの中で重要な役割を担っていると考えます。
リユース・リサイクル・リマニュファクチャリングをコアに、サプライチェーンに資源を循環させるための技術の高度化と、メーカーとのパートナーシップによる動静脈連携の仕組みづくりなどを推進することで、サーキュラーエコノミーへの転換時代においても、真に必要とされる企業を目指していきます。
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