SBT 設定が求められる背景
SBT(科学的根拠に基づく目標)とは、パリ協定が掲げる世界の平均気温上昇を産業革命以前と比較して1.5℃に抑制するという国際目標に整合した、企業の温室効果ガス排出削減目標を指します。
国連グローバルコンパクトやCDP、WWF、ならびにWRIにより構成される国際機関SBTiが、科学的根拠に基づく目標の妥当性を評価し、認証する仕組みを運営しています。認定を取得した企業はSBTi公式ウェブサイトに掲載され、削減目標の信頼性や透明性が向上します。
2026年6月時点で、世界全体で約11,000社がSBT認定を取得しており、日本企業は約2,000社と世界最多の認定数を誇ります。この実績は、日本企業の気候変動対応への積極的な姿勢を示すものとなっています。

コンサルティング項目
CDPをはじめとする主要なESG評価制度において、SBT認定の有無は評価スコアを左右する重要指標として位置づけられています。特にCDPの高評価の取得には、SBT認定が実質的な要件となっており、企業の気候変動対応における信頼性を示す指標として機能しています。
また、昨今の評価基準ではバリューチェーン全体での脱炭素化推進が重視されており、グローバル企業や国内大手企業を中心に、取引先サプライヤーに対してもSBT水準の目標設定を要請、または推奨する動きが加速しています。
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短期目標(SBT Near-Term)基準年から5年から10年以内(2030年推奨)に達成すべき1.5℃整合目標で、Scope 1、およびScope 2での設定が必須要件です。
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長期目標(SBT Net-Zero)2050年、またはそれ以前にネットゼロを達成する長期目標で、Scope 1やScope 2、ならびにScope 3全体で90%以上の排出削減と、残余排出の中和(neutralization)が要件となっています。
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森林・土地・農業目標(FLAG Target)森林、土地、および農業(Forest, Land and Agriculture)領域に特化した目標です。Near-term FLAG Target(5年から10年)とLong-term FLAG Target(2050年まで)の両方を設定する必要があり、土地利用変化や農業由来の排出削減を対象とします。(要件を満たす一部の企業が対象です)
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中小企業向け目標(SME SBT)従業員500人未満などの中小企業向け簡易版目標です。基準年から5年から10年以内に年率4.2%以上の削減が必要で、Scope 3の算定要件が緩和されています。
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コミットメント(Commitment)SBTi基準に準拠した目標を24か月(2年)以内に設定し、認定申請を行うことを公式に宣言するステップです。Commitmentレターを提出することで、企業はSBTi公式ウェブサイトに「コミット企業」として掲載され、取り組み姿勢を対外的に示すことができます。

支援事例
製造業、建設、情報通信、不動産、運輸など幅広い業界において、SBT認定取得を支援しております。短期目標から長期目標まで、企業の戦略に応じた実効性の高いロードマップ策定実績がございます。
ブライトイノベーションが選ばれる理由

1.認定取得までの一貫支援体制
SBT認定の基本知識提供から、クライアントの既存排出量算定バウンダリーやプロセスの精査、Scope 1, 2, 3の削減取り組み状況の評価、目標設定、申請書作成、SBTiとの審査対応まで、認定取得に必要な全プロセスをワンストップで支援いたします。

2.企業特性に応じたカスタマイズ戦略
クライアントの事業セクターや排出特性、既存の気候変動対応方針、今後の事業計画をふまえたうえで、最適なSBT目標(Near-term、Net-Zero、FLAG、SMEなど)の選択と設定を戦略的に支援いたします。画一的なアプローチではなく、各社の実態に即した実効性の高い目標策定を実現します。

3.認定後の実行フェーズまで伴走
SBT認定取得後も、目標達成に向けた具体的なロードマップ策定、削減施策の立案や実行に係る専門的助言を提供いたします。認定取得で終わらない継続的なパートナーシップにより、企業の脱炭素化戦略の着実な推進を支援いたします。
コンサルティングフロー
クライアントの排出削減目標や対象バウンダリー、既存の気候変動対応施策、および事業実態を精査したうえで、SBT認定取得に向けた実効性の高いカーボンニュートラル、またはネットゼロのロードマップ策定を支援いたします。
・既存のバリューチェーン全体(Scope 1から3)における排出量算定バウンダリーや算定プロセスの確認
・現行の削減取り組み状況、および今後の事業計画のヒアリング
・セクター別削減経路に基づく科学的根拠のある目標値の決定支援
・必要データの整理、およびエビデンス資料の作成支援
・追加資料作成、およびSBTiとのコミュニケーション対応支援