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地球環境保全に向けて、サステナビリティ業務の在り方そのものを変えていきたい

地球環境保全に向けて、サステナビリティ業務の在り方そのものを変えていきたい
株式会社セールスフォース・ジャパン
セールスフォース・ジャパンはクラウドアプリケーションおよびクラウドプラットフォームの提供を行っています。クラウド型CRM「Salesforce」を中心に、営業、マーケティング、サポート、分析、AI基盤を提供し、企業の顧客管理やDXを支援しています。またアプリ開発基盤やエコシステムを展開し、生産性向上と企業競争力の強化に貢献しています。
https://www.salesforce.com/jp/

お話をお伺いした方

株式会社セールスフォース・ジャパン
執行役員 ソーシャルインパクト
遠藤 理恵様

セールスフォース・ジャパンのサステナビリティに関する取り組み

私たちのビジョンは、全社を挙げて、Net Zero Cloudを通じてお客様のネットゼロ達成を加速させること、1t.orgを通じてネイチャーポジティブなムーブメントを推進すること、環境起業家に投資し変革を後押しすること、さらにクリーンなエネルギーへの移行の推進によって2030年までに全世界の排出量を半減させ、Salesforceのバリューチェーンにおける排出量を2031年度までに50%削減することです。
残余排出量をネットゼロにするために、私たちは6つのサステナビリティの優先事項に重点的に取り組んでいます。私たちの活動に他の企業や組織にも賛同いただき、共に持続可能な未来のために、取り組んでいけることを願っています。

コンサルティングサービスを受けるまでの経緯

支援前に抱えていた課題

ブライトイノベーションの支援を受ける以前に抱えていた課題を教えてください。

私たちはアメリカに本社のある外資系の企業で、日本では約27年にわたり事業を展開していますが、環境の部門が最初からあったわけではありません。2019年に環境の部門を作ることになり、私が立ち上げたのですが、とにかく知見や人的、財政的リソースが潤沢にありませんでした。しかし、この課題に、“急いでスケール感を持って取り組まないといけない”ということはさすがに分かっていて、多様なステークホルダーの皆様のお力もお借りしながら、いかにスピード感とスケール感をもって推進できるかを考えていました。

また、同年2019年にアメリカで脱炭素のソリューション製品Agentforce Net Zero(※)を、全世界のお客様に提供することになりました。その時、「アメリカで開発されたものがそのまま日本の企業の皆様にもすぐお使いいただけるのか」「そのままでは難しい場合、どのような追加の工夫が必要なのか」を整理するため、Fit and Gapを分析する必要がありました。もちろん社内で環境の知見、テクノロジーの知見両方を掛け合わせて分析をしていこうという機運が高まっていましたが、日本市場に対して効果的に製品を提供する判断を行うためには、やはり外部の専門家の方に伴走していただきながら取り組んでいきたいという課題もありました。
※Salesforceの基盤上にAIエージェントを核として構築された、エンド・ツー・エンドの統合的なSXソリューションです。

当社を知ったきっかけ

どのようにしてブライトイノベーションを知ったか、きっかけを教えてください。

2019年に環境の部門を立ち上げ、重点領域の一つとして“日本の気候に関する政策に対して、建設的に啓蒙アドボカシーをしていく”というものがあり、JCLP(日本気候リーダーズ・パートナーシップ)に入会しました。JCLPにはブライトイノベーションさんの親会社であるエンビプロ・ホールディングスさんも入会していたので、ご一緒する機会もあったことが接点としては一番初めですね。

製品に関する課題の続きとなりますが、一緒に伴走いただけるパートナーがいないかを複数の方にご相談していました。JCLPの事務局長にも「どなたか炭素会計(カーボンアカウンティング)に非常に明るく、初期の段階から相談に乗ってくださる方はいらっしゃいませんか」と相談したところ、ブライトイノベーションさんを紹介いただき、繋いでくださったことがきっかけです。

支援先を決定した理由

なぜブライトイノベーションに支援を依頼してくださったのでしょうか?

JCLPの事務局長が勧めてくださったことや、JCLPの仲間同士であったこと、そして一度カジュアルに面談した際に参考になる情報を沢山いただけまして、本当に頼もしくて是非ご支援いただきたいなと思ったのが入り口です。

その後も現在に至るまで、長くお付き合いが続いている理由を社内のメンバーとも話していたのですが、非常に“人と人”として同じ目線で気軽に相談ができて、必要に応じてタイムリーにコミュニケーションができています。たまに急ぎで教えて欲しい時に出来る限りのスピード感で対応してもらえるところも、“顧客とベンダーみたいな関係”というよりは本当に“パートナーでありがたい関係”だなというふうに思っていますね。

ありがとうございます。カーボンニュートラルに向けて一緒に進むパートナーとして見てくださっているのですね。

はい。当社のサステナビリティの取り組みの話になりますが、サプライヤーの皆様にも私たちと同じように、1.5℃目標を掲げて環境の取り組みを進めていただきたいと考えています。科学的根拠に基づいた目標設定なども一緒に行うことを目的として、『Sustainability Exhibit』というサプライヤーエンゲージメントを実施しています。その『Sustainability Exhibit』に、ブライトイノベーションさんがいち早く賛同し、締結してくださいました。ちょうどサプライヤーエンゲージメントを始めてすぐに対応してくださって、同じ思いを共有するサプライヤーの皆様との関係を広げていきたいと考えている中で、このような信頼関係を築けていることは、私たちにとって非常に嬉しいことだと感じています。

セールスフォース・ジャパンの支援事例インタビューにおける、遠藤氏のインタビュー風景

コンサルティングサービスを受けた感想

当社が支援した内容

ブライトイノベーションが支援した内容を改めてお聞かせください。

前述の脱炭素のソリューション製品を日本に出していくための、カーボンアカウンティングの支援からお付き合いが始まりました。おかげ様でその製品も結果として無事に日本のマーケットでも提供開始することができました。私たちの製品というのは年に3回バージョンアップを行い、お客様の声を取り入れながら、効果の高いものから順番に実装していきます。お客様が本当に欲しく、必要な機能を備えていきたいと考えた時、例えば“日本固有の法令に則った”とか“日本のお客様の声の対応”とか、あとは“製品を日本語でもお使いいただけるように翻訳”をしたりします。ブライトイノベーションさんからそれらの妥当性や、フィードバックをいただくことで、使い勝手のいい本当に役に立つソリューションを作るというところで、パートナーになっていただいていますね。

他にもESGレポートやその翻訳、政策関連を含むリサーチやマテリアリティ分析など、非常に幅広く、ご相談・ご依頼していることが多いですね。例えばマテリアティ分析では、元々セールスフォースとしてのサスナビリティ戦略があった中で、セールスフォース・ジャパンとしての戦略を具体的に立案するというサポートをしていただきました。ブライトイノベーションさんには幅広い情報のリサーチを依頼し、そのリサーチ結果をふまえて私たちと一緒に優先順位づけの議論していただけたことで、戦略立案や施策の検討に大変参考になりました。

セールスフォースは、サステナビリティや脱炭素に関する取り組みをアメリカの本社で積極的に進めていますが、サステナビリティを取り巻く環境の変化や進化が非常に早いと感じています。そのような中で、私たちセールスフォース・ジャパンはソートリーダー(Thought Leader)として、例えばお客様やビジネスパートナーに「一緒に取り組んでいきましょう」「脱炭素の方向に行きましょう」といった働きかけを、これまで以上に進めていきたいと思っています。それを実現するためにはまず、自分たちのことだけではなく、多様な業種・業態の企業様のニーズをしっかりと理解することが重要だと考えており、ブライトイノベーションさんにさまざまなご支援をいただいています。

セールスフォース・ジャパン様社内外の変化

支援を受けて貴社の社内外に変化はありましたか?

支援を依頼してから数年経った頃、サステナビリティがビジネスにおいて重要な位置付けになってきて、私たちが脱炭素のソリューション製品も出し始めた時期に、セールスフォース・ジャパンの社員がサステナビリティへの意識や知識を高めていくために、経営陣と社員向けの勉強会をブライトイノベーションさんに開催していただいたこともあります。この勉強会の他にも、私たちは草の根勉強会等さまざまなアプローチも実施しまして、社員教育的な観点で言うと、社員一人ひとりの意識や感度は着実に高くなっています。テクノロジー企業として社員がお客様企業の課題をしっかり理解して、信頼できるパートナーになることはとても重要です。この5~6年で環境経営・サステナビリティ経営が事業戦略の中心に据えられるようになってきたので、そこをしっかりと理解して、ご提案ができる社員の底上げが出来つつあります。これは今後も続けていく必要があることですので、引き続き社員の啓発や教育の面で、ブライトイノベーションさんにはご一緒していただけたら嬉しいと思っています。

また、私たちの脱炭素のソリューション製品に関しては、ブライトイノベーションさんからいつもレビューやアドバイスをいただいています。日本の皆様にご提供するために必要なローカライズの作業は、これまで工数のかかるものも多かったのですが、以前と比べて工数が減り、より迅速に、より日本の皆様に使っていただきやすい製品になってきていると感じています。

当社の支援対応

ブライトイノベーションの支援はどうでしたか?

私たちにとってブライトイノベーションさんは、パートナーであり、同志なのかもしれませんね。“将来の世代に健全な地球をきちんと育んで残していく“というような社会的なミッションを掲げている会社同士として、いわゆるベンダー・顧客や上下関係ではなく、対等な感覚でとてもフランクに物事をご相談できるところが、お付き合いをさせていただくパートナーとして大変ありがたいと思っています。私たちも日々全力で仕事に取り組んでいますが、ブライトイノベーションの皆様が本当に真摯に、一生懸命私たちの相談に応じ、情報を集めてくださっていることを強く実感しています。そうした親近感や同志感みたいなところが本当にありがたいです。コンサルタントに相談することについて、当初は何となく心理的なハードルの高さを感じていましたが、実際にはまったくそのようなことはなく、対等なパートナーであるところが何よりもありがたいと感じています。

セールスフォース・ジャパンの支援事例インタビューにおける、遠藤氏の笑顔のカット

セールスフォース・ジャパン様の今後の取り組み目標

今後の企業としての目標について教えてください。

セールスフォース本社のCEOやセールスフォース・ジャパンの代表も「ビジネスこそが世界を変えるための最良のプラットフォームである」とよく語っています。私たち自身もそれを実践し、体現していきたいと考えています。この考え方こそが環境や社会の課題を解決する何よりの力になると思っています。

さらに、私たちはあらゆる意思決定の指針となる『5つの重要な価値観』を掲げています。その5つのコアバリューとは、“信頼”、“カスタマーサクセス”、“イノベーション”、“平等”と、最近5つ目として加わった “サステナビリティ”です。コアバリューにサステナビリティが組み込まれたことで、その重要性は一段と増し、全社員が日々のビジネスの中でいかにサステナビリティを実現していくのかという、より高いレベルのテーマとして位置付けられました。環境や社会の課題がますます深刻かつ複雑になる中で、私たちもコアバリューにそれを掲げながら、一生懸命ビジネスを通して課題解決に取り組んでいくことは、終わりのないチャレンジだととらえています。

セールスフォースは日々進化をしていて、例えば最近はAIエージェントのAgentforceをリリースしました。Agentforceに限らずAIのイノベーションが急速に広がっていることは、環境への影響が非常に深刻になっていることも意味します。エネルギーの消費も増え必要とされる資源も増加していきます。

こういった状況に対して、サステナビリティをコアバリューに掲げている私たちは、例えばAIを設計する段階、開発する段階、利用する段階など、あらゆる段階においてサステナビリティを重要な要素として組み込んでいます。責任のあるAIの開発・利用についてお客様にお伝えし、ともに実践していくことが、これからますます重要になっていくと思いますので、その実現に向けた戦略を今まさに立て、対応を進めているところです。

その目標において、サステナビリティの部門として具体的にはどのような取り組みを目指していますか?

私たち自身もサステナビリティの専任部門ですけれども、例えばセールスフォースの脱炭素ソリューションであるAgentforce Net Zero という製品を企業の皆様に使っていただくことで何を実現したいかというと、もちろん脱炭素を進め、地球環境の保全に貢献したいという究極の目標があります。一方で、サステナビリティ担当の皆様の仕事の在り方そのものを変えていきたいという思いもあります。

日常的にさまざまな業種・業態のサステナビリティ担当の方とお話しする中で、1年を通じて情報開示対応に追われ、その業務を回すだけで手一杯になってしまっている企業様も、まだ多くいらっしゃると思うんですよね。もちろん人が担うべき業務は引き続き人が行うべきですが、そこにAIエージェントやテクノロジーを最大限活用することができれば、同じ人数でも、これまで情報開示で手一杯だったサステナビリティの部門の方々が、「さらにどういう戦略を立てていくべきか」、「より良い戦略を立てることによって、排出量の削減をどこまで進められるか」、「より良いステークホルダーエンゲージメントをどのように実現するか」といった、より戦略的なテーマに時間とエネルギーを割けるようになるのではないか考えています。テクノロジーカンパニーのサステナビリティ部門としては、私たちの“同志”であるサステナビリティ担当の皆様の仕事を変えていきたいというのが大きな目標です。そのためにも、私たちの製品をさらに良いものに磨き上げ、パートナーシップを組んでいただきながら、ともにより良いソリューションへと高めていくことで、サステナビリティ課題の解決が一層実現しやすくなっていくと考えています。それこそが、私たちサステナビリティ部門が果たすべき役割だと思っています。

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