コンサルティングサービスを受けるまでの経緯
支援前に抱えていた課題
(大下様)当社は事業で木材を扱っていることもあり、以前から木材や森林に関する社会貢献活動に取り組んでいます。しかしTNFDのような開示の枠組みや取り組み指標と、自社の取り組みが繋がっていませんでした。例えばマテリアリティ(経営の重要課題)でも、地球環境への取り組みとしてサーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブ、カーボンニュートラルの3つの柱がありますが、ネイチャーポジティブは社会貢献活動的なところに寄っていた部分がありました。
CDPでもフォレストの質問書が出てきて、TNFDも対応しなければならないだろうな、と認識はしていました。しかし、先に支援をお願いしていたTCFDの時と同じく、いざ着手しようとすると、何からやっていいのか、道筋やフレームワークが分かりませんでした。
当社を知ったきっかけ
(遊佐様)サステナビリティ関連で長らくお世話になっている企業様があり、特に環境分野で困っていると相談したところ、ブライトイノベーションさんと引き合わせてもらったのがきっかけです。支援をお願いしたTCFDに関しては、そのタイミングで複数社からお話を伺っていたのですが、当社のように取り組みを初期段階から進める場合のコンサルティングの進め方について、少し戸惑いがありました。ブライトイノベーションさんは相手のレベル感や状況に合わせて、同じ歩調で目標達成にむけて伴走してくれるのではないかと考え、依頼することになりました。
実際ブライトイノベーションさんは毎回細かい質問もしっかり聞いてくださり、弊社の状況に合わせて行きつ戻りつ、かみ砕いて説明してくださったので、そこが本当に感謝しているところですね。
支援先を決定した理由
(遊佐様)TCFDの支援をきっかけに色々な内容に関して継続的な支援をお願いしています。CDPの支援を依頼していたこともあり、CDPとの繋がりもあって当社の特徴を知っていただいているので、TNFDも一体でお願いした方がよいと考えました。
(大下様)そうですね。TCFDと同じような枠組みなのだろうな、というところと、継続して当社のことをご存じなので効率がよいという点もありました。
(遊佐様)はい、今までの実績もありますし、そのまま継続してご依頼させていただきました。

コンサルティングサービスを受けた感想
当社が支援した内容
(大下様)TNFDは最初にガイドラインの説明をしていただいて、その後フレームワークに沿って「まずは、Webツールを用いた自社の自然へのかかわり(依存、インパクト)の把握など、出来るところから着手しましょう」ということで支援していただきました。
TNFDが使用を推奨するLEAPアプローチに沿って、ENCOREを用いた依存・インパクトの把握、優先地域の特定、リスク・機会の評価などをブライトイノベーションさんから提供されるフレームワークや補助資料を用いて進めました。当社でまず案を作成し、ブライトイノベーションさんに確認いただくといった形や、宿題をいただいて回答してのようなやり取りで進めました。
オカムラ様社内外の変化
(長尾様)TNFDは、当社が保有しているビオトープにも繋がっていきました。TNFDに沿って当社の取り組みを体系的に整理したことにより“なぜビオトープをやっているのか”の理由をきちんと述べられるようになりました。他の取り組みについても、色々なことが実は繋がっているということを知るきっかけをいただいたと思います。
LEAPアプローチを進めるに際しては、TNFDのガイダンスに沿って情報を整理するフレームワークをご提案いただいて、社内で「どうやって進めていこうか」と検討し、決めながら対応する中で、例えばリスクとして木だと思っていたところが、意外にも水だったということがありました。
(大下様)そうですね、当社の事業に水リスクはあまり関係がないのではと初めは思っていました。社内でも「水なの?」と想定外の反応でしたし、日本は水が豊富なので水に関するリスクは無いと思っていましたが、やはり関連すると認識しました。具体的には製造における塗装工程で水の使用が多く、塗装に依存する製品や工場設備が関係していることに気づき、これまでに増して課題認識をもって考えるようにもなりました。
当社の支援対応
(長尾様)多分ブライトイノベーションさんの支援がなかったら何も進んでいなかったと思います。支援では評価対象範囲の選定から収集する情報・データの項目、その検討の流れ等、とりまとめのステップを当社の状況に合わせ、アレンジいただきながらご提案いただきました。
もしブライトイノベーションさんの支援を受けず、自分たちだけでTNFD対応をしていた場合、個々の情報が繋がらずにただ開示をして、その根拠は何か分からないということになっていたと思います。そのあたりがステップアップしながらできたと感じています。2025年度は一旦全社としての開示を行い、2026年は事業所・工場ごとにリスク・機会を特定して開示していく、というようにステップアップしており、開示レベルも上がっていると実感できるところが、ブライトイノベーションさんであるからこそだと思っています。

オカムラ様の今後の取り組み目標
(大下様)当社は木材の社会貢献の取り組みを他社に先駆けて長年やってきましたので、私たちが長年積み上げてきた取り組みをTNFDの開示でうまくアピールしたいと思います。
(遊佐様)2025年度にはサステナビリティに取り組む意義を「サステナブル未来会議」にて検討し「『人が活きる社会』は、健やかな地球とそこに集う人々の笑顔から生まれる。オカムラは私たちが創る『場』を通して、サステナビリティが文化として広がる『次世代に誇れる未来』を築きます。」としました。これを考える上で社員から出てきたのが「自然と人、働き方が共生する場を作りたい」という言葉でした。「ネイチャーポジティブをオカムラのみならず社会全体に広げていきたい」と。
当社はオフィスやお店などの“場”を作っている会社なので、ネイチャーポジティブに対する関心を世の中で継続させる役割も負っています。人々が地球環境に関心を持ちながら働くことができる場を作り、そのような環境や意識を拡散させたいです。足元は木製品になるかもしれないですが、見据える先はそういった大きい目標を掲げていけたらいいなと思います。
