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TCFD 情報開示を通じて自社課題を可視化し次のフェーズへ

TCFD 情報開示を通じて自社課題を可視化し次のフェーズへ
株式会社オカムラ
オフィス家具・店舗用什器・物流システム機器・産業車両用部品を手がける大手メーカーです。オフィス・商業施設・物流倉庫・医療福祉施設など提さまざまなシーンにおいて、質の高い製品とサービスを供しています。
https://www.okamura.co.jp/

お話をお伺いした方

株式会社オカムラ
経営企画本部
総務部
部長
遊佐 希美子様
株式会社オカムラ
経営企画本部
総務部
環境マネジメント室
室長
大下 剛志様

オカムラ様のサステナビリティに関する取り組み

TCFD、TNFD、CDPといった国際的な開示フレームワークに早期から取り組み、気候変動や自然関連リスクの情報開示を継続的に実践してきました。開示を通じて自社の課題を可視化するだけでなく、その知見を社内各部門へと積極的に展開し、部門横断での取り組みを推進しています。現在は“開示から実践へ”のフェーズにあり、サステナビリティを一部署の活動にとどめず、営業部門をはじめとする社員一人ひとりが自社の取り組みを自分の言葉で語れる組織文化の醸成に力を注いでいます。複雑なフレームワークを社内外にわかりやすく噛み砕いて伝え、全社を巻き込んでいくことこそが、当社のサステナビリティ推進の核心です。

コンサルティングサービスを受けるまでの経緯

支援前に抱えていた課題

ブライトイノベーションの支援を受ける以前に抱えていた課題を教えてください。

(大下様)当時、2020年に部署が新しくできたばかりで、環境長期ビジョンという10年の目標を立てるタイミングでした。それまでは社内的な環境活動を中心に行ってきたのですが、世の中の動きが変化してきて色々な情報が入ってきたにもかかわらず、自分たちだけでは判断できない場面が多く出てきました。社内だけでなく外部からの要求事項にも対応しなければならず、専門的な助言が必要なタイミングにちょうどなっていたのかなと思います。

当社を知ったきっかけ

どのようにしてブライトイノベーションを知ったか、きっかけを教えてください。

(遊佐様)サステナビリティ関連で長らくお世話になっている企業様があり、特に環境分野で困っていると相談したところ、ブライトイノベーションさんと引き合わせてもらったのがきっかけです。支援をお願いしたTCFDに関しては、そのタイミングで複数社からお話を伺っていたのですが、当社のように取り組みを初期段階から進める場合のコンサルティングの進め方について、少し戸惑いがありました。ブライトイノベーションさんは相手のレベル感や状況に合わせて、同じ歩調で目標達成にむけて伴走してくれるのではないかと考え、依頼することになりました。

実際ブライトイノベーションさんは毎回細かい質問もしっかり聞いてくださり、弊社の状況に合わせて行きつ戻りつ、かみ砕いて説明してくださったので、そこが本当に感謝しているところですね。

オカムラのTCFD対応支援事例インタビューにおける、遊佐氏のインタビュー風景

コンサルティングサービスを受けた感想

当社が支援した内容

ブライトイノベーションが支援した内容を改めてお聞かせください。

(大下様)最初はTCFD提言への賛同表明から支援していただきました。リスクと機会の特定などの大枠をガイダンスに沿って順番に説明していただきました。そして賛同表明から開示までの道筋を示していただき、開示の際の実務も支援いただきました。そのTCFDでの支援をきっかけに色々な支援を継続していただいて、TNFDもお願いしました。TCFDの実績があり、当社のこともよく理解していただいているため、TNFDも引き続き支援いただくのが一番いいと考えました。

(遊佐様)他にもロードマップの助言をいただいたのが貴重でした。TCFDに対応していくにあたり、外部環境をふまえたうえで1〜2年、2〜3年先のロードマップを作る必要があり、それらを活用することでその先へと確実に進むことができます。視野が狭くなりがちな中で、ブライトイノベーションさんの知見を参考にしつつしっかりとロードマップを作るというところも重視していました。

オカムラ様社内外の変化

支援を受けて貴社の社内外に変化はありましたか?

(大下様)TCFDの開示によって、社内的にも外部からの開示要求に真摯に、かつタイムリーに対応していく必要があるという意識の変化がありました。そして、開示する過程で明らかになった自社のリスクや機会がきちんと整理でき、かつ社内で情報共有ができたことは良かったと思います。

(遊佐様)TCFDを最初に発行した時、社外からは「緻密な分析かつ長期視点で考えてTCFD開示を出しており、とても参考になった」という声もありました。

金融庁の『記述情報の開示の好事例集』に選定されていましたよね。

(遊佐様)はい。有価証券報告書と連動させて取り上げていただいてから、社外からの問い合わせを多くいただきました。

(大下様)他社はTCFDに賛同しても開示まで少し間を空けることもある中、当社は賛同してすぐのタイミングである2ヵ月後に開示したので対応が早かったのかなと思います。

当社の支援対応

ブライトイノベーションの支援はどうでしたか?

(遊佐様)私の前任から引き継ぎとして聞いていたのは、「ブライトイノベーションさんが非常に細かく相談に乗ってくださり、当社の様子も理解した上でアドバイスしてくださるので助かっている」ということでした。また、ブライトイノベーションさんからは「これを対応するのであれば、ここも見ておいた方がいいですよ」と、当社で認識していない範囲のアドバイスもいただけたので、カーボンニュートラル宣言を出す際に非常に助かりました。

(大下様)TCFDは分からない部分が多く、最初はついていけないところもあったのですが、当社の状況に合わせて分かりやすく説明いただき、進捗に合わせて支援してくださったところが良かったと思います。

オカムラのTCFD対応支援事例インタビューにおける、大下氏の笑顔のカット

オカムラ様の今後の取り組み目標

今後の企業としての目標について教えてください。

(遊佐様)気候変動は外部環境や国際ルールが変わる中で、コミットメントの重みが増しています。世界的な流れや日本政府の指針を鑑みながら、目標の持ち方については常に意識しています。

(大下様)今までは目標に対して順調に推移してきた一方で、スコープ3排出量の削減では苦戦をしていたり、スコープ1、2もGHGプロトコル自体が変わったりしています。算定基準が変わった時に、現状の目標のままでそれらを達成できるのか、外部に対してコミットメントしている責任を意識しています。まだ具体的な策は試行錯誤中ですが、今までと変わらず2050年まで対応を継続していきたいと思っています。

サステナビリティの情報開示についてはいかがでしょうか?

(大下様)TCFDもTNFDも、最初に開示した時は社内での認知が上がったり、他社と比べて優位性があったりしたのですが、2〜3年継続していると、開示しているだけでは他社と比較した際の優位性はなくなってきますので、社内でも意識される機会が少なくなっています。これからは、実際の取り組み内容をいかに社内に浸透させて意識を向けていくかが、力を入れるべきポイントだと思います。取り組み自体については「よくやっているね」と言われるのですが、それを社会価値として提供できることが理想です。

(遊佐様)TCFDやTNFD、CDPをやっていると、特に社内の課題として「これをやらないとまずいな」というところが見えます。特定の部署でやるべきことであれば、それを当該部署に伝えて取り組んでもらう必要がありますし、部門横断の課題でどうにもならないところは私たちの部門が引っ張っていく必要があると思います。

開示フレームで情報開示することでその辺りの課題が見えてきましたし、ブライトイノベーションさんに相談することで「やっぱりそうだよね」と納得し、腹を決めて次のステップに進んでいく、その過程がとても大事だと思います。TCFD、TNFD、CDPの回答内容は繋がっているので、回答をしていると「やっぱりこれをやらなきゃダメなんだな」と気づきます。TCFD、TNFD、CDPから求められていることを社内の各部門に向けて噛み砕いて説明し、説得して巻き込んでいくのが私たちの部門にとっての醍醐味であり一番難しいところでもあり、役割だと思っています。

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