コンサルティングサービスを受けるまでの経緯
支援前に抱えていた課題
GPIFがESG投資を開始した2017年頃、ESG評価機関による評価が増加し、全てに対応するのは業務工数も増えますし、評価項目全てが当社にとって重要な取り組みにつながるわけではありませんでした。このような背景から、”高い評価を取ることでPRになる”、“当社の取り組みの高度化にもつながる”という観点や、“投資家様がすごく重視されている評価”という観点等で重視するESG評価を特定し、その中の1つがCDPでした。そのため、CDPの評価向上を目指すという課題がありました。
当社を知ったきっかけ
導入を決めた当時の部門長からは、ブライトイノベーションさん主催のセミナーに当社の担当者が参加して知ったと聞きました。またそれと同時期の2017年頃に、JCLP(日本気候リーダーズパートナーシップ)で、会員同士の交流があり、そこでブライトイノベーションさんと当時の部門長が知り合いになったそうです。担当者と部門長が偶然、ほぼ同じタイミングでブライトイノベーションさんを知りました。
支援先を決定した理由
セミナーを受講した担当者が、CDPに回答をするならブライトイノベーションさんの支援内容がとても分かりやすかったと話していたことや、部門長も知っていたこと、そして当時貴社がCDPのスコアリングパートナー(※)をされていらっしゃったということもありまして、CDPの回答支援に関して、豊富な知見やノウハウをお持ちなのだろう、ということで支援依頼をしました。
※スコアリングパートナー制度は2024年に廃止され、現在はCDP認定ソリューションプロバイダーとなっています
支援をお願いした2018年当時、私はCDPの対応は担当していなかったのですが社内で回答を作成し、セルフチェックで自己採点をすることに限界が来たように思います。CDPは他のアンケート等に比べて、新しい動きにいち早く対応した設問を設定しています。そのため、それらの設問に対応していくには、やはり有識者の方にご支援いただかないと、これ以上のステップアップは難しいと考えたのではないかと思います。

コンサルティングサービスを受けた感想
当社が支援した内容
支援いだいているCDPサービスにつきましては、気候変動とフォレストの2分野で、2018年から気候変動、2021年から追加でフォレストも支援いただき、現在に至ります。
例年、大きく2つのステップで支援いただいておりまして、まずは前年度の回答における課題や、改善点の方向性を整理いただき、あとは毎年設問が変わる部分もあるため、新規設問がある場合にはその設問内容の解説をしていただくステップです。その後のステップでは当該年度の設問について、当社側で作った回答案のレビューや、ブライトイノベーションさんから改善に向けたアドバイスをいただいています。
まずは当社側で回答案を作り、「ここはこの表現の仕方であっているのか?」「スコアリング基準との適合性は?」といった内容を打合せの場で、質問・相談をさせていただき、より良い回答内容にブラッシュアップしていきました。
大和ハウス工業様社内外の変化
CDPの設問が毎年変わるのは、CDPの設問自体が社会の動向や投資家のニーズを反映させているからだと思います。CDPに回答をしていく中で、社内での変化としては、“当社が環境に取り組むべきレベル感”や、“開示すべきレベル感”への理解を深められたことだと考えております。
具体的には、CDPはTCFD提言にも整合していますので、CDPの回答作成を通じて、気候関連のリスク・機会の特定や、財務影響の精緻化等の開示の検討に活用しており、サステナビリティレポート等での開示内容の充実につながっています。
そうですね。例えばCDPは私たちサステナビリティ統括部が事務局として回答しているため、他部門の方々はCDPへの対応とは何をしているのか、誰がどうやってそのスコアを獲得したかががわからない、ということがありました。しかし、CDPの気候変動でサプライヤーエンゲージメント・リーダーに複数年連続して選定していただき、受賞のプレスリリース発行をきっかけに関連部門にも取り組み内容を知ってもらうことができました。
サプライヤーとのやり取りを担っている購買部門等に対して、自分たちの日々の取り組みが外部から適切に評価されていることを共有することは、重要だと感じています。
当社の支援対応
当社側の質問に対して的確に答えていただくからこそ、回答をブラッシュアップしていくことができていると思っておりますし、結果としてスコア向上にとても寄与していただいたと思っております。
気候変動は元々A-という評価だったのが、2018年からご支援いただきA評価にランクアップし、そこから8年連続A評価を維持できています。フォレストにつきましても2021年からご支援いただき、元々B評価だったのが、次の年のCDP 2022からA-という評価にワンランクアップし、CDP2025ではA評価を獲得しました。実績としても評価向上に関して安心してお願いできると思っております。
また、当社のこういった実績も踏まえて、グループ会社の支援もしていただいています。当社だけではなくグループ会社も含めて、コンサルタントの方々の支援のおかげでA評価を得られています。

大和ハウス工業様の今後の取り組み目標
CDPは、TCFDやTNFDという、複数の国際フレームワークに整合した評価基準が設定されています。そのため回答プロセスを通じて、質問の背景や評価基準を私たちも深く理解し、それらをふまえて次年度の戦略等を検討することで、当社の取り組みレベルや開示レベルを総合的に国際水準に引き上げることに寄与できていると考えております。そのため、今後も継続して高評価獲得を目指していきたいと思います。
