コンサルティングサービスを受けるまでの経緯
支援前に抱えていた課題
当社は、2020年の有価証券報告書からTCFD情報開示をはじめました。当時はまだ国内では超大手企業様が何社か先行されている程度だったので、参考事例も少なかったと認識しています。
自社なりにTCFD提言を理解して開示情報を作成することはできても、そもそもTCFDが何を求めているのかといった背景や、文脈に沿った回答となっているかの理解が及んでいないことに課題を感じていました。
当社を知ったきっかけ
2018年頃はまだ社会全体で脱炭素の取り組みが芽生えたばかりで、今のように環境系セミナーも充実してはいませんでした。そのような中で、当時の担当者がブライトイノベーションさんのセミナーを見つけ出して出席したところ、とても分かりやすかったということで、直接連絡をしたのがきっかけだったと聞いています。
支援先を決定した理由
何社かで比較検討しましたが、ブライトイノベーションさんの環境・サステナビリティ分野に特化している専門性の高さ、きめ細やかなサポートへの期待を高く評価し、お願いすることにしました。

コンサルティングサービスを受けた感想
当社が支援した内容
TCFD提言が何を求めているのかを整理したうえで、それを当社事業にどう紐づけ、開示に結びつけたらよいのかをご支援いただきました。最初は、ブライトイノベーションさんにも、当社の事業やビジネスモデルを理解していただくことから始まったと聞いていますが、初期の相互理解に時間をかけたからこそ、認識のズレなく、具体的かつ適切なアドバイスをいただけているものと思っています。
また、リスクと機会の抽出やその絞り込みにおいては、独自のフレームワークを提供いただきました。それを活用しながら、ともに議論を重ねることで、当社なりの開示の枠組みを構築することができました。この時に培った考え方と開示のロジックは、CDP回答などにも広く応用できています。これまで複数の場面で「開示好事例」として紹介されましたが、実務に精通した伴走者がいてくれたからこそだと思います。
J.フロント リテイリング様社内外の変化
有価証券報告書への掲載前には、経営層に説明する機会を設けています。初期の頃は、見慣れない内容で難しいという反応でしたが、継続していくうちに理解も進み、特にリスクと機会について多くの意見が出るようになりました。
TCFDのフレームワークを活用して議論することで、環境課題への取り組みと事業戦略を統合して議論できるようになってきていると思います。
当社の支援対応
ブライトイノベーションさんには開示内容についてはもちろんのこと、細かな表現についても本当に丁寧に対応をしていただきました。第三者の目線で「読み手がどのように感じるか」「正しい表現かどうか」、また「我々と同じ理解度で読み手に伝わるかどうか」を一つひとつ確認いただきました。
結果として、独りよがりな自己満足の開示になることなく、納得のいく形に仕上げることができました。単なる書類作成のサポートではなく、最高の”壁打ち相手”として並走していただけたと実感しています。TCFDというフィルターを通して当社の取り組みを棚卸ししながら開示情報を作っていくこの一連のプロセスは、私たち自身が改めて自社の事業を見つめ直す良い機会にもなっていると思います。

J.フロント リテイリング様の今後の取り組み目標
今後は、これまでに構築してきた開示基盤を土台にしながら、よりSSBJ(サステナビリティ基準委員会)の要求水準を意識した形へと進化させていく必要があると考えています。
現在の開示はまだ定性的な表現が多い状態ですので、今後はしっかりと定量・数値で語れるようにしていきたいですね。気候変動のリスクや機会がどのように財務情報へと繋がっているのか、その連動性をより明確に示していくことが、これからの重要なテーマだと捉えています。
